せとうち柑橘はつかで農園

ご存じですか?
はつかで農園は瀬戸内海に浮かぶ大崎下島(広島県呉市豊町大長)にあります。大長ミカンは甘さと酸味。コクのバランスが良くミカンのブランド品として流通しています。また全国シェア第1位のレモンは100年以上前、最も早く栽培を始めたのが大長と言われています。
ご存じですか?
はつかで農園は毎年みかん狩りを開催し、農園を一般の方に開放しています。また、援農制度を設け柑橘栽培を行ったことの無い方でも農業体験できる制度があります。閉鎖的なイメージのある農業を開放し身近に感じて欲しいと思っています。
創業122年
無施肥・無農薬
大長ブランド
【更新情報】
2021年11月5日 HPを公開しました。
2022年3月末日みかん畑(かもの園地)を地主に返還。廿日出農園かもの園地の栽培終了
2022年7月  みかん畑(かもの園地)の名義が次男:廿日出庸治に変更
2023年  11月19日50名・23日30名でミカン狩り終了いたしました。
    11月23日 NHK広島ニュースにて紹介されました。
    12月6日 NHK広島お好みワイドで特集されました
    12月13日 NHK朝の全国ニュースで放映されました
2024年 1月9日  NHKワールドにて放映されました
    1月23日 3代目國秀が死去いたしました。
    11月16日 2024年みかん予約受付開始
    11月16日 みかん狩り案内開始

2024年みかん予約受付開始
無施肥・無農薬【せとうち柑橘はつかで農園】
120年の風土で育った大長みかん

注意)今年は量が少ないため予約先着販売です

★たっぷり10㎏→6,480円
★一人で5㎏→3,780円
★お試し3㎏→2,592円

・送料1個につき1,000円(沖縄1,500円・北海道2,000円)
・送料無料の整骨院受取りは
 11/22㈮・23㈯・29㈯午前・12/6㈮・7㈯・9㈪可能


【予約方法】以下の情報を記入の上、
❶発送先情報(郵便番号・住所・氏名・電話番号)
❷発送元情報(郵便番号・住所・氏名・電話番号)
❸数量(重さと個数)
❹受取り方法(発送か整骨院受取りか)

はつかで農園公式LINEに
★手打ちメッセージ
★注文書に記載後写メをください

今年は裏年に加えて少雨酷暑×暖冬=大玉+皮袋厚め+水分多めです。
昨年の大きさとは全く違いますのでご了承ください🍊

・本年度は無くなり次第終了となりますので予約→収穫→発送→決済という手順にてお願いいたします。
・ご予約いただきましてもご準備できない可能性がある事をご了承下さい。
・発送は11/21日~12月9日間に行います(日付指定はご容赦ください)

注文書PDF

2024年12月8日(日)みかん狩り案内

要項をお読みの上、
□参加者全員のお名前
□年齢をご記入の上
農園公式LINEよりエントリー下さい。

ただし
■開催最終決定は12月2日に農園公式LINEよりお知らせします。
■参加費は当日現地徴収いたします。
■雨天中止です
■送迎が必要な方は早めにご相談下さい。

2023年ミカン狩り(&取材の様子)

NHKにて特集されました(2023年12月)

この放映内容はNHK-WEB版でもお読みいただけます

廿日出農園の歩み

【大長みかん】をご存じですか?

私は東広島市で整骨院を営んでいます廿日出庸治(はつかでようじ)と申します。
私の実家は広島県呉市(旧豊田郡)豊町大長にあります。瀬戸内海に浮かぶ大崎下島という島にあります。今では同じ島内の「御手洗」の方が有名です。

私が育った大長地区では古くから「大長みかん」が有名で、東京や大阪の卸売市場では高値で取引される全国的なブランドでした。「大長みかん」は1903(明治36)年に「青江早生」を本格導入したのが始まりで、温暖な気候、水はけの良い段々畑、日当たりの良さに加えて、第二の太陽光ともいえる海からの照り返しがあるという好条件に恵まれた豊町。ここで作られるみかんは、コクがあり甘くておいしいと評判になり、やがて「大長みかん」という一大ブランドに成長し、現在でも出荷量は広島県一を誇ります。

ご多分に漏れず私もみかん農家の次男坊として生まれ育ちました。
18才まで大家族の中で育ち、この島を出ましたが年齢を重ねれば重ねるほど「大長みかん」の美味しさとこの島の良さを感じます。

【廿日出農園】みかん狩りをご存じですか?

大長みかんの美味しさはもちろん、瀬戸内海のゆったり流れる時間と風景。日々忙しい生活に心の底からリラックスと開放感をもたらすハズ。と息子の私は【廿日出農園みかん狩りイベント】を2013年11月に初めて開催しました。

みかんの美味しさと癒やされる風景の魅力はもちろんですが、みかん農家一筋60余年の穏やかな父と、妻として60年以上共に歩んできた情熱的な母の、飾らない軽妙でスリリングなやり取りの面白さも有り、以降2019年の第7回まで好評を頂いて11月23日の勤労感謝の日近辺に開催しています。

昭和11年生まれ。と13年生まれの両親が「目の前で喜んでもらえるから良いものを作らないと」と毎年このイベントを励みにして日々の農作業に勤しんでいました。

2013年から8年間続いたミカン狩り

ところが2020年は獣害のため中止となりました。。。。

この時83歳だった父は、膝や腰など満身創痍で畑仕事をしていました。
毎年みかん狩りイベントを開催している平らなかもの地区の農園は、別の農園主から農地を借りて耕作しており、そろそろ返還期限が近づいていたことも有り、「2020年を最後にする」予定でした。

ところがこの年は、イノシシが畑の3分の2のみかんを食べてしまう事態になり、開催3週間前に泣く泣くなく開催を断念しました。すでに申込を済ませて楽しみにしていた方に向け、謝罪の限定公開動画を撮ったのが左の動画です。

母は「この機会にもう終わろう」と言いました。
しかし父にはやはり心残りがあったようです。

翌年2021年「最後のミカン狩りを!」と父は奮闘しました

農園地の返還を延ばしてもらい2021年を最後のみかん狩りと決めた両親は、また頑張って働き始めました。

僕が実家に帰省するたび「美味しいみかんを食べてもらわんにゃぁいけんけんのぅ」と、みかん狩りに向けた意気込みを聞かせてくれていました。

2021年夏に帰省したときも、昨年のみかん狩りを中止に追い込んだイノシシ被害の対策に、なにやら特殊なシートを施し「これでイノシシがは入ってこられないハズ」と意気込んでおりました。

この宣言の4ヶ月後、父は倒れました

父は2021年9月下旬から入院しています。脳溢血です。

慌ただしく始まっ急性期も過ぎ、1年過ぎた今では終の棲家となる療養施設に入居し、いつ尽きるのか分からない状態です。

高齢をおしてでも「顔を見たいから」と、毎日バスで往復3時間をかけて病院に通う母。私たち4人姉兄弟とその家族が、母の移動の負担を減らそうと時間を繰りあって力を合わせています。

先行きの見えない状況に、しかも園主が不在という非常事態故、私も「今年はみかん狩りどころじゃないな」と半ばあきらめていました。

そうして2022年3月 ミカン農園の返還をいたしました

2021年はミカン狩りをあきらめ、「とにかく農協に出荷する分を収穫しなければ」と急遽、ミカン収穫協力者を募り、2日間朝から夕方まで収穫作業に当たって貰い無事収穫を終えました。そしてこの日を最後に、廿日出農園かもの園地の栽培は終了し持ち主さんに土地を返還しました。

以前より「なんとか存続出来ないモノか・・・」と頭で考えておりましたが、結局は頭で考えているだけで、こんなに急な事態がやってきても、母の「もう還すよ」の言葉に為す術もなく返還となりました。

思えば、継続して栽培するとしても園地整備代・器械の修理やメンテ費用・薬剤代・軽トラの修理、車検、維持費などを計算すると、会社の代表として本業の時間を割いてまで取り組むには準備も覚悟も足らないようでした。

ところが事態は思わぬ方向に・・・。

生まれ育った馴染みのある畑、皆さんが喜んでくださったみかんとミカン狩りイベントこれらを失い悶々としている時。返還した先の地主さんから「ここ引き継いでくれんか」という話が舞い込みました。この話に母は執拗に「出来るんか?」と繰り返しました。

しかしこの時はもう迷いませんでした。
「こんな話は二度とないかも知れない」そう思い、
母には「出来るかどうかはやってみないと分からないけどやってみるわ」
と言って名義変更の手続きを経て正式に次男:廿日出庸治名義の農園となりました。出来るかどうかというあても自信もありません。

ただただ
・父の見ていた風景をみてみたい
・先祖か守ってきた畑を守りたい
・自分が育ったルーツを失いたくない
・美味しいミカンを食べて貰いたい
・リラックスできるこの空間を味わって欲しい
・出来るだけ沢山の方に、いろんな形で瀬戸内海を知って味わって楽しんで欲しい
そんな気持ち一気に噴出して私をそうさせたのだと思います。

このみかん畑(かもの園地)を自分の畑として責任持って栽培するなら
同時に他の柑橘畑(レモン・甘夏・デコポン)も継続して栽培できます。

覚悟を決めた日から、こんな私をみて仲間達が手伝ってくれています。
「これが父の見ていた風景か~」としみじみしながら、瀬戸内海のとびしま海道に浮かぶ島で精一杯栽培に励んでいます。

現在、仲間のチカラを借りて農作業しています

廿日出農園の2022年はまさにターニングポイントの年となりました。廃園の危機から一転復活です。私自身もこの1年は作業の遅れを取り戻すために必死でした。本業を持ちながら毎週島に帰り農作業をする。特に夏の暑い時期は地獄のようでした💦 しかしながら一度も「やるんじゃなかった」という気持ちにはなりませんでした。

そこには色んな体験があったからだと思っています。
・行き帰りの癒やされるせとうち風景
・父の見た風景を疑似体験したときの感激
・作物を育む愉しみ、そして慈しみ
・母と定期的に会う貴重な時間
・帰り道に父がいる療養施設に立ち寄り農作業報告をする時間
・本業の仲間達が自分事のように手伝ってくださるありがたさ
・仲間達がせとうち時間に癒やされている様子

挙げればキリがありません。多分「農作業してあげている」という感じではなく「自分自身が癒やされている」のだと思います。

とはいえ課題は山積みです。
・4つの畑を維持できるのか?
・母が動けなくなるまでに作り方の継承が完了するのか?
・維持費やコストをどう吸収するのか?
・私自身の時間の確保をどうするのか?
・継続的に作業できる態勢が作れるのか?
・手伝ってくださる方へのお礼はどうしたらいいか?
などを解決していかなければいけません。

そんな状況ではありますが、何とかこの美味しい柑橘と癒やされる環境を味わっていただけるよう精進して参ります。いろんな面から応援のほどよろしくお願い申し上げます。

2023年の農作業も頑張りました

土のチカラ
はつかで農園は120年前から農業を営んでいます。
仲間のチカラ
沢山の仲間が作業を手伝ってくれました
太陽のチカラ
瀬戸内海の太陽を浴びて育ちました
休憩のチカラ
時には休み休み・・・笑
真夏の作業
今年の夏は時に暑い夏でした💦
雑草との戦い
今年も雑草はグングン生えました😂
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廿日出農園では以下の柑橘を栽培しています

大長みかん
言わずと知れた「大長みかん」甘さと酸味が絶妙な味にクセになるリピーター続出です。<収穫時期:11~12月>
大長デコポン
大粒でプリッとした食べ応えのあるデコポン。空腹時、健康的にお腹を満たすには最高の食べ応え感です。<収穫時期2月~3月>
大長甘夏
薄皮をめくって食べないとイケない煩雑さから影の薄い存在ですが、皮をめくったその先にジュワッとつまった大粒の果実はたまりませんよ。<収穫時期:3月~4月>
大長レモン
美肌・疲労回復の王様であるレモン。なかでも大長レモンは果汁が多く食卓の色んな場面で毎日ご活用いただけます<収穫時期1月~5月>
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せとうちに生きる柑橘とその想いをあなたに

農業は工業品とは違い、規格通りの大量生産・計画生産が出来ません。
それを追い求めたのが戦後の高度経済成長時代です。

色んな歪みが矯正されつつある現代。
時代の入れ替わりと共に
仲間が集えて自然と戯れる場所でありたいと願っています。

2022年11月8日55歳の日に
廿日出庸治